KON TUM〜PLEIKU
コントゥム〜プレイク  2005.8月

海沿いの町の方が気候もいいし移動しやすいけど、たまには行ったことのない所へいってみよう!と
気まぐれに国道を山岳部の方へ折れてみました。
人々の寡黙な表情や、ちょっと冷え込む朝晩の麺屋台から立ち上る湯気など…
山の町は、また違ったベトナムの魅力を見せてくれます。


コントゥム市場

「プレイクやダラットとは違ってここはちっぽけな町だよ。何しに来たの?」と
バイクタクシーのおじさんに聞かれました。
たしかに市場周りを少し離れると人通りが少なくて、小さい町。
そんなコントゥムに来た理由は、木造教会を見るためでした。


もちろん内部もすべて木造。ヨーロッパ風の過剰な装飾がなくて、それがかえって居心地がいい

町の人々にも「木の教会(Nha Tho Go)」と呼ばれているこの教会は
この地にキリスト教を布教するためにやって来たフランス人の発案によって
1913年から1917年の4年間をかけて建てられたもの。
「山に面したこの土地らしい教会を」ということで、選ばれた材料は木材。
ビターチョコレートのようなこっくりとしたこげ茶色が、
どんよりとした曇り空によく馴染んでいます。


色ガラスが用いられた本物のステンドグラス(写真左)はほとんど残っていなくて
セロファンが切り貼りされている(写真右)窓の装飾。
ものすごく素朴な図案。わかりやすくていいんだけど…。


マリア像も木造

プレイク〜コントゥム間は車で約1時間。
プレイクへは、クイニョンからバスで約4時間、またホーチミンからは飛行機が飛んでいます。
ふたつの町を両方楽しみたい場合は
宿泊をプレイクにしてコントゥムへは日帰りで足を延ばすのがちょうどよいようです。

ダラットほど寒暖の差はありませんが、天候が変わりやすいので
念のため防寒着の用意をお忘れなく。
また、雨季(5〜10月ごろ)は霧や雨で足元が汚れやすくなります。
すぐに洗えるサンダルがあると便利です。


霧に包まれた夜のプレイク


冷めないようにお湯をはった缶に浸かってでてくるホットコーヒー。苦くて甘ーいベトナム版エスプレッソ?

周囲に数種の少数民族の集落が点在するプレイク。
カゴを背負った彼らが市場で買い物をしていたりするのはごく日常の風景。
現地ツアーに参加すると、 少数民族出身のガイドさんが
自分の部族の生活や風俗を一生懸命案内してくれます。

町から40分ほど車で走ったところにあるヤライ/ジャライ(Jarai)族の村を見学。


広場中央にぽつんと建てられた小屋は、「村の心臓部」で
大事な集まりが行われる場所。小屋の中は女人禁制。



村の首長さんの家の内部。
ワンフロアの家の中に2世帯の家族が住んでいて、それぞれに専有の台所があります。
白ごはんと庭から摘んだ葉を煮たおかずが普段の食事。


一家にひとつ与えられるお墓

ヤライ族にとって死とは「こことは違う世界に旅立って行くこと」と考えられ、
魂が空腹に困らないように、墓の内部には人数分の椀と瓶がお供えとして並べられています。
外側には必ず木が植えられていて、長い年月の後墓が朽ち果てても
その木が代わりとなって大きく育つことで、魂が永遠のものになるのだそうです。
形こそ違うけれど、何か日本人の生死感と通ずるものがありそうです。

「暇だったので付いてきた」というバナ(Bahnar)族のガイドさんが
説明を聞きながら私と同じように深くうなずいてるので不思議に思って聞いたら、
彼がこの部族の村を訪れたのは今回が初めてなのだと言います。
そしてその風習は自分のものとはまったく違うのだとか。
部族間の交流は意外とないものなのだなぁと思いました。

ところで北部のサパが有名な藍(インディゴ)染め。
ヤライ族の村でも藍による染色をするそうですが
10月ごろの、農作業の合間を使って行われます。だから今回は見られなくて残念。

少数民族の集落の見学には役所への届けが必要なため、
必ず現地の旅行会社を通して ガイドと一緒に訪れることになります。
届けといってもパスポート番号と生年月日を記入してサインするだけの簡単なものです。
公的なツアーなだけに料金は明確で、ツアーに付きものの強制的な物売りはありませんでした。

Gia Lai Tourist
ADD:215 Hung Vuong,Pleiku
TEL:(059)874571
mail:travelcenter@gialaitourist.com

 

 

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